うつかもしれないと思って精神科を受診したら、双極性障害だった話。
文字通り電池が切れた
2021年に入ってから、正社員として働く一方、副業を5つほど掛け持ちしていました。
とにかく仕事がしたい、経験を積みたいの一心(あと単純にお金がなさすぎた)で、友人から仕事を紹介してもらったり、慣れない営業をかけたりしていました。
半年ほどそんな生活を続け、2021年5月中旬ごろ、急に何もできなくなりました。
何もできないというのがどのレベルかというと、寝ることすらできない、大好きなアイドルのライブにも行けない、といった様子です。
正確に言えば、行けないことはないがものすごく頑張る必要があるといった感じで、家の外に出るまでに何時間も時間を有します。(なので、アイドルレポートいくつも書いてるじゃんって言わないでほしい)
実際にお金払ってチケット買ってるのに行けなかったライブもいくつもあります。もったいないね。
当然仕事はできない。連絡を返すことすらできない。ひたすら無視を続ける形になってしまいました。
そのまま7月に入り、取引先の1つから、「今後の対応について、当社顧問弁護士への相談も検討しております」と言われてしまい、いい加減この状態はまずい、と思い、友人の手も借りて謝罪を行い、契約を終了しました。その後一切の副業を行っていません。(2021年9月現在)
今思えば、異常に働いていたので、あれも躁状態だったんだと思います。
(仕事の実績も載せているサイトなのに、こんなこと書いてたらもう一生仕事もらえないのでは、、、?)
精神科を受診する
これはさすがにおかしい、うつ病か、適応障害あたりではないかと思い、精神科を受診しました。
余談ですが、私は極端に電話が苦手です。
病院って電話予約しかできないところ多いですよね。それだけでハードルが高すぎて、いつも受診が遅れてしまいます。必死にWeb予約可能なところを探し、なんとか見つかった病院を受診しました。
初回の診察で、うつの傾向は間違いなくあると診断を受けました。ただ、安直にうつ病と判断は出来ないとも言われました。
というのも、ずっと何も出来なかったのに、深夜急にやる気がみなぎってしまい、夜通し朝まで脇目も振らず働いてしまうときもあったのです。本業は、作業の遅れをこれでなんとか取り戻していました。
これが双極性障害を疑った要因です。
精神疾患は処方した薬が合うかどうかで病気を判断することもあるようで、双極性障害に用いる薬と、うつ病に用いる薬の両方を試しました。さらに人によって薬の相性が全く変わるので、数週間ごと数種類の薬を試しました。
1つ、副作用でとんでもない吐き気に襲われるものがあり、その薬を飲んでいる期間中職場でランチへ行ったら、食後トイレでしばらく気を失いました。もう絶対飲みたくないです。あとちゃんと断ることを覚えようと思いました。
結果、何度かの通院を経て、双極性障害と診断されました。
双極性障害とは
双極性障害は、気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。躁うつ病という名称の方が広く知られているかもしれません。
躁状態では、気分が高ぶってまったく眠らずに動き回ったり、とにかく活動的になります。さらに大きな買い物やギャンブルなどで散財したり、上司と大ゲンカして辞表を叩きつけたりすることもあります。社会的信用や財産、職を失う可能性もある、極めて激しい状態です。
一方、うつ状態では、一日中ゆううつな気分で、眠れなくなったり、逆に眠りすぎたりします。大好きだった趣味にも関心がなくなったり、食欲が低下したり、おっくうで身体を動かすことができないといった症状もみられます。
自身の人生を振り返ってみると、急にパーソナルジムを契約して数十万払い、もの凄い勢いで筋トレに励み7kg痩せたり、詳細は伏せますが勢いで3桁万の高額ローンを組んだり、苦手な社員の文句を書いた長文DMを社長に送りつけたり、あれは躁状態だったのかなぁ、と思える事象が多々思い浮かびます。
つまり、急にうつになったと思っていたけれど、元々ずっと病気だったということです。今回は強いストレスが掛かったことにより、波が大きくなり、今までにないくらいうつが強く出てしまったようです。
双極性障害は遺伝するらしい
うつ病と誤診されてしまうことも多い中、初めから双極性障害を疑うことができた決め手として、父の存在があります。
私の父は、おそらく双極性障害を患っていました。
1日中自室に引きこもり、夜中に冷蔵庫を漁り、また自室に戻っていく期間と、人が変わったかのように元気に仕事をする期間を繰り返していたからです。
本人が全く認めず、治療も行えないまま、結局首を吊って死んでしまったのですが。
このことを主治医に伝えたら、「不本意かもしれないけど、あなたもその可能性が高いね」と言われました。
調べてみると、双極性障害の場合、遺伝要因が80%、環境要因が20%となって発症するといわれているらしい。
誤診断されがちなうつ病の場合だと、遺伝要因が40%、環境要因が60%。
また、これは後に母から聞いた話にですが、父方の祖父、曽祖父も、父同様に双極性障害と疑えるような症状があったとのことです。
(こちらも医師による診断は受けていないが、父と同じような波のある生活をしていたらしい。)
そんなんもう確定じゃんね。
「私たちは無責任に子どもを作ってはいけなかった」
双極性障害と診断されことを母に伝えたら、こう言われました。
堀内家は代々おかしな人間が生まれているのだから、もう遺伝するってわかってるんだから、連鎖を断ち切るべきだったと言いたいらしい。
(私には兄がいるが、その兄は学習障害持ちだったりする)
そんなこと言われたら、私も子ども作るべきじゃないのかなって思ってしまうので、やめて欲しかったなぁ。
とはいえ、まだ人生は長いわけで
結局昔から私は病気だったというわけです。ということは、こうして病名がついたところで今までと何ら変わらないんだと思います。
ただ、投薬は続けているし、ずっと振り回されてきた感情の波がフラットになることで、少しでも生きやすくなればいいなぁ、と思っています。
無駄な高額ローン、もう払いたくないしね!